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メーカー:講談社
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カスタマーのおすすめ度:     

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Binding: 単行本 EAN: 9784062575812 ISBN: 4062575817 Label: 講談社 メーカー: 講談社 Number Of Pages: 263 Publication Date: 2007-12 Publisher: 講談社 Studio: 講談社
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スポットライトレビュー:
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評価:      概要: がん研究の難しさと可能性 コメント: 「がんをつくるものは何か」と「それがなぜがんをつくるか」と分けて考え、前者を前半部で、後者を後半部で論じている。前半は読みやすく、また論点も明快で、ためにもなる。それに比べて、後半は、がんのメカニズムそのものよりもがん研究について書かれているので、やや物足りなく感じた。「がんは突然変異かどうか」の研究の推移についてかなりのページが割かれているが、一般の関心とはずれがあるようにも思う。とはいうものの、専門的な内容の説明をされてもおそらく難しくて理解しがたいであろうから、とにかく「がんのメカニズムについてこう考えられてきて、まだはっきりしたことはわからない」ということがわかるだけでいいのかもしれない。がんは、生き、老い、死んでいくという生命の根本の問題でもあり、それを解明することは不可能なのではという感じもしてしまう。しかし、この本からは、まだまだ難しい問題はたくさんあるものの「がん」は解明されていくものだという筆者の前向きな姿勢が感じとれた。
評価:      概要: 発癌物質の紹介は豊富だが、データのバランスや論理展開に難あり コメント: フリーラジカル発がん説を提唱した国立がんセンター研究所生物物理部長による書。多くの発癌性物質や、発がんメカニズムについての諸説などを8章にわけて述べている。250ページ程度の内容で、中高生以上が数日かけて読破可能な分量。
全体としては、情報量は豊富であると思う。また、一般人を意識して、なじみやすいように発癌物質について多くのページを割いている。しかし、1冊の書としての完成度については以下の難点からやや疑問がのこる。説明手順として各論から入って、DNAの説明などの総論的な説明や発癌の機序は後半に展開されているが、物事を体系的に理解させようと言うのであれば、まず癌についてやその定義、遺伝子について説明し、癌抑制遺伝子や癌遺伝子などに言及した上で、それらを誘発する因子である発癌物質を例示すべきであろう。第一章の「がんとは一体何か」はたった数ページで明確な定義づけさえ行われていない。また、発癌化学物質を26種類としているが、国際機関であるIARCの報告をではもっと多くの物質が紹介されている。物質ごとに疫学データを紹介しているものから動物実験を詳細に紹介しているものまで、記載がばらばらで一貫性がない。移民の発癌データから遺伝的要因はないと断言している部分のように、論文の推測をそのまま紹介していたり、癌による死亡数データから発癌パターンを述べていたり、複数の因子が異なるデータを比較するなど雑な論理展開も目立つ。さらには、突然変異の確率が10の-5乗であることと発癌に必要な変異が5回との推測から、人体でこれが重複して発癌することを否定的にとらえているが、それでは先に紹介した2段階発癌説と矛盾すること、または最初に変異修復遺伝子自身に突然変異がおこると次回からの変異が飛躍的に高確率になる可能性や、3回の遺伝子操作で人工的に癌細胞をつくった有名な実験データなどは無視されている。さらには、著者自身のライフワークであるフリーラジカルにページを割いているために、きわめて重要なp53などは数行しか出てこない。疫学中心の論理展開が多い点も最新とは言い難い。
著者の理念はよく理解できるにせよ、上記問題点を多々感じた書。バランスの悪さや論理展開の誤りなど、総合的に判断し、星3つが妥当と思う。臨床経験のある医学博士との共著であれば、上記問題点は改善すると思う。
評価:      概要: がんの不思議さ、生命の不思議さ。 コメント: 待望の本で一気に読ませていただきました。著者の本は、「活性酸素の話」に次ぐ2冊目でした。がんはWHAT(何が原因か)とHOW(どのように生じるのか)に関して世界の研究の歴史と現状を分かりやすく述べたうえで、著者の仮説であるフリーラジカル説に触れています。がん研究は世界のあらゆる科学者(物理学、化学、分子生物学、医学等)の研究のテーマである理由は、がん研究が生命そのものの探求であることを謙虚な語り口で淡々と展開されており日本人の死亡原因一位の疾患の中身を知ることはいかに生きるべきかを考える上でも示唆に富んでいると思います。またがん予防の視点からも学ぶことができます。
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