評価: 




概要: 言行一致
コメント: この本の内容を見て「きれいごとばかりいって」と思う人もいるかも知れない。
しかし、少し前のIBMでは本当にこのとおりの内容でビジネスをやっていた事実がある。
企業はある程度の規模になると、いろんな考え方の人が入社してくる。その時、ワトソンJr.の唱えるような理念、ぶれない考え方を遵守させられるか否かが、長期的に企業が成長できるかどうかの鍵のひとつとなる。
企業である以上、ビジネスを伸ばさねばならない。だからといって、どんなことをやってもいいという考え方では社会の中に居場所はできない。尊敬される企業にはならない。
社会に貢献することでビジネスを伸ばしていく、という今なら盛んにいわれていることを昔からいっていたワトソンJr.は、おそらく企業のあり方について必死で考えたのだと思う。ともすれば自慢話になりかねない経験談が、普遍性をもった教えとして伝わってくるのは本当に素晴らしいマネージャであり経営者だったのだと思う。折にふれ読みたくなる。ビジネスマンなら買って損のない本です。
評価: 




概要: 就職活動を始める学生に読んでほしい本
コメント: 非常に薄い本です。
多分1日ぐらいの大学講習用原稿を元に少し膨らませたのでしょう。
そのため、たくさんの内容が書かれているわけではありません。
しかし、企業経営を考えるにあたっては、これぐらい簡潔に、汎用的に考えたほうが良いのかと思います。
企業経営をするのであれば、これだけでは足りないでしょうが、就職活動などでどういう会社がよい会社なのか知りたければ、この本を参考にすると良いと思います。この本に書いてある説明に反している企業は、あまり良い企業とはいえません。それぐらい簡にして要な内容です。
評価: 




概要: 優れた企業になるためには
コメント: 最初に、「成功を収めようとするすべての組織には、方針や活動の土台となる健全な信条がなくてはならない」と書かれています。
経営者が独善的にならず、常にintegrityを持ち続けることが重要なのでしょう。
それは、零細企業のうちから考えておく必要があり、中小企業になったとき再確認し、大企業になってはじめて実感することなのかもしれません。
「IBMはサービスです」は名句です。そしてその後に続くのが、「無償のサービスはない。サービスはすべて有償」なのです。
この本には、経営者としてお金だけではない何かを考えさせてくれる時間を提供する何かがあります。
評価: 




概要: 企業人の矜持
コメント: 会社を倫理的で清廉に保つことは経営トップの責任であると言い切り、昨今の企業不祥事多発時代に生きるものとして、改めて企業経営の本質を端的にまとめた本書は必読の書である。この健全なる信条に基づいた経営論はどんなに時間がたっても、変化があっても薄れるものではない。
経営の本質を対象にした本書は3時間もあれば十分読める内容なので、是非一読及び再読をお奨めします。
評価: 




概要: 時代の変革に褪せない経営者の言葉
コメント: ジェニーンの「プロフェッショナル・マネジャー」やスローンの「GMと共に」等の懐かしい経営書が復刊されてブームになっているが、この本は、IBMの拡張期の社長ワトソンJr.の40年前にコロンビア大学ビジネススクールで行った講演を起こした素晴らしい復刻版本である。一部内容をUp-to-Dateにすれば、代表的企業の経営者の素晴らしい経営書に早変わりするほど、時代の変化に色褪せていない。 半世紀以上前からの厚生福祉や従業員教育重視・公平な分配等の人事政策は勿論、コミュニケーション自由の社長室オープンドア政策、経営組織の大胆な近代化等などのリベラルな経営哲学の先進性にも驚くが、今日の経営の主題・遵法と企業の社会的責任重視の経営についても明確に言及、その重要性を強調している。
20世紀初期の創業期より、「個人を尊重し、サービスを重視し、何事においても最高を追及せよ」と言う会社の基本的信条を頑なに護持しながら、時代の変革に柔軟かつ大胆に創造性を発揮しながら発展してきた会社であるから、機械から電子への大変革の時代にも波に乗り拡大を続けられたのであろう。あの、世界大恐慌時代にも、営業を強化したと言う。
面白かったのは、ペンシルヴァニア大学で開発されていた巨大コンピューター「エニアック」の価値を認識できずに、データを早く読み取れば計算速度を加速度的にアップできると言う明確な結論にさえ達せず、「レミントン・ユニバック」に先を越されたとしてトップ企業の独善病に触れているクダリ。コンピューター会社たるIBMが、コンピューターの一番大切な導入時期に経験した貴重な蹉跌である。