カステラが大好きな“のねずみ”のぐりとぐらを描いたシリーズの1冊。1966年に福音館書店の月刊誌「こどものとも」に掲載され、翌67年に傑作集として出版された。厚生大臣賞受賞、全国学校図書館協議会選定図書に選ばれるなど評価も高い。 ぐりとぐらが見つけた大きな足跡をつけていくと、そこは自分たちの家。玄関をあけると大きな長靴があり、壁には金ボタンのついた真っ赤なオーバーと、真っ白なえりまきがかかっている。帽子に靴下に大きな袋。ベットルームやお風呂場をみてもお客さまはいないみたい。すると、そのとき「ああ、いいにおい!」
保母をしていた作者が「とにかく子どもたちを喜ばせたい」と考えてつくられたお話で、親子二代にわたってのファンという方も多いのではないだろうか。ぐりとぐらの大好きなカステラを焼いていたのは、サンタクロース。クリスマスを楽しみに待つようになる3歳ごろから、読み聞かせてあげたい1冊である。(小山由絵)