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陰の季節 (文春文庫)

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定価: ¥ 470
価格: ¥ 470
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メーカー:文藝春秋
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カスタマーのおすすめ度:     

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Binding: 文庫 EAN: 9784167659011 ISBN: 4167659018 Label: 文藝春秋 メーカー: 文藝春秋 Number Of Pages: 247 Publication Date: 2001-10 Publisher: 文藝春秋 Studio: 文藝春秋
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スポットライトレビュー:
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評価:      概要: 渋い警察小説 コメント: 本作はD県警を舞台とした短編小説4本から成りますが、
共通する登場人物で緩やかに連関しています。
警察が舞台とはいえ、カリスマ刑事を中心にドンパチやるという話とは一線を画し、
聖職に身を奉じながらも、やはり人の子、
人事と出世に意欲を燃やさずにはいられない警察官たちを動揺させる、
警察組織内の地味な事件を取り扱っています。
主人公たちは、内輪の事件の解決を一向に解決できずに苦悩するも、
最終的に、人事や警察組織の疲弊と関連した意外な真実を発見させられます。
本作は著者の警察組織に関する該博な知識が縦横に生かされていると思います。
なお、個人的に最も好きだったのは、
警察の男社会ぶりを如実に示した「黒い線」です。友子&瑞穂頑張れ!
評価:      概要: リアリティに共感した コメント: 警察小説であるが、凶悪事件を追ったのではなく、
警察組織そのものを描いた小説とは思わなかった。
ありありと淡々と描いてくれる。
社会派だけどすごく読みやすい。
ユーモラスではないが堅苦しくもない。
「周りにもこんな奴おるおる」と、
ただそのリアリティに共感せずにはいられない。
評価:      概要: やっぱりこの本から コメント: 第5回松本清張賞受賞作。
この本を手にするのは、もう何度目になるだろう。
読むたびに感心させられる。
短編の、短い枚数の間に、細やかにディテ−ルを積み重ねて、リアリティのある
もっといえば厚みのある小説に仕上げてしまう技巧は見事だ。
本書の32ページ真ん中辺りに、以下のような記述がある。
通された和室には神棚があった。大明神の神符が祀られている。
きちんと手が入っているとみえ、白木にくすみ一つなく、供した榊の葉にも深い艶があった。
欄間に、墨痕鮮やかな『治にいて乱を忘れず』の書が飾られ、壁には額に納まった『警察職員の信条』が、恭しく掛けられている。
この4行の描写で、読み手に、尾坂部の人となりを鮮やかに印象付けている。
しかも、この描写がさりげなく挿入されていて、
まったく不自然な感じがないところがすごい。
ディテールの積み重ねでリアリティを出すという手法は、
はまれば見事であるが、
いらないディテールまで書きすぎて、文章が冗長になり、
結果、伝えたいことが伝わらずという
本末転倒な作家が多い(若い書き手に多い)中、
ディテールの取捨選択が出来ており、
伝えるべきことは伝えるという作者の技量はすばらしい。
そして、その技量に裏打ちされたストーリーテリングのうまさ。
多くの読者がこの本を手に取られんことを。
評価:      概要: 娯楽小説の醍醐味が詰まった短編集 コメント: 友人に薦められて初めて読んだ横山秀夫の小説です。
多くのレビューにあるとおり、確かに面白い!
警察内部で起こる事件を背景として、
丹念に描かれた立身出世の羨望や計算が主人公をかきたて、
ストーリがーテンポよく進行していきます。
もちろんスリリングな筋書きだけでなく、
予期せぬ驚きの結末にページを繰る手が止まりません。
本書の最後に収められている「鞄」を読む終えると同時に、
同氏の文庫本を買い増してしまいました。
評価:      概要: 横山秀夫を読むのであればまずこの一冊 コメント: 横山秀夫といえば今やミステリー界のエースですよね。『クライマーズ・ハイ』
は読みましたが、次に読むのは、彼が最初に賞を受けた作品を読もうと思いました。
最初に賞を受けた作品は作者のそれ以降の創作の基点となっている事が多く、
作家を理解するうえで有用です。その意味で横山秀夫を知りたいと思うのなら
(作者目線で作品を読むのであれば)最初に読むべきなのは『半落ち』でもなく、
『臨場』でもなく、本作なのではないでしょうか。
私自身、就職後一貫して営業部門に所属しており、自分が勤務している会社であっても
管理部門というのはブラックボックスです。そのためどうしても一歩引いて彼らに
接しています。特に「新入社員のときからずっと人事でした」なんて人間もいて
彼らに組織の運営を任せられるのか?と疑問に思っています。
本作を読んだからといって、管理部門の人の「気持ちが分かりました」とか、
「彼らも大変なんだなぁ」と単純に解った気にはなれませんが、彼らの仕事の
一断面を見る事ができた事は収穫でした。
もちろん読み物としても楽しませてもらいましたので、☆4つです。
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