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手紙 (文春文庫)

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定価: ¥ 620
価格: ¥ 620
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メーカー:文藝春秋
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カスタマーのおすすめ度:     

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Binding: 文庫 EAN: 9784167110116 ISBN: 4167110113 Label: 文藝春秋 メーカー: 文藝春秋 Number Of Pages: 428 Publication Date: 2006-10 Publisher: 文藝春秋 Studio: 文藝春秋
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スポットライトレビュー:
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評価:      概要: 「差別」とは独立した言葉ではないと思う コメント: 面白かったと思います。普遍的な面白さというより、個人的に面白かった。
それは、この作品があくまで「ドラマ」であるからだと思う。
だからこの作品に対する不評の多さも容易に想像できるが、これでいいと思う。
主人公が容姿に優れ、歌が上手く、女性にモテ、頭の回転もよく、仕事も出来る。
とんでもない設定だが、大いに結構です。
私は東野さんの作品を読んで、作者のミスを探すような読み方をしなくなりました。
あってもいいのです。
幼稚に言えば、楽しい、面白いと思わせてくれればいいのです。
と考えるようになりました。
何故なら、それこそが最も難しいことで、作品の命だと解釈しているからです。
皆さん、難しいことは本の中で考えるといいんじゃないでしょうか?
評価:      概要: 社会性の死 コメント: 弟の学費のため、強盗殺人を犯した兄。刑務所から月に1度、弟・直樹のもとへ手紙が届く。直樹は、進学、恋愛、就職等ことあるごとに強盗殺人犯の弟のレッテルがつきまとう。到底、兄の手紙など、煩わしい過去を思い起こさせる材料に過ぎない。幾多の困難を乗り越え、やがて直樹は犯罪者の弟であることを無理に脱ぐことをやめて、いきようとした。だが、堂々としていることが果たして本当に潔いのか。愛する家族を守れるのか―。葛藤の末、直樹はある選択をする。全てを悟った兄と弟の思惟が複雑に交錯し、また直樹を支え続けたひたむきな妻の優しい心に感動する。犯罪者の家族が負う辛苦を痛烈に描き、犯罪者が背負うべき罪は、被害者への贖罪で終わらないことがよくわかる。著者は本書の中で、殺人の最大の悪は被害者の人生を奪うのは勿論のこと、人との繋がりを強引に絶ってしまうことと教えている。物語もさることながら、殺人行為は、自死であるとともに「社会性」の死という事実を顕然と示しており、犯罪の側面を見るにも恰好の良書である。
評価:      概要: 被害者も加害者も現実は大変なんだろうと思う。罪を犯してはいけないと痛感する。 コメント: 読みすすむうちに、一つの殺人事件を思い出した。ニュースなどで事件を知らされる一般人は、被害者の視点から事件を捉える。よって、いかなる償いをしようとも、家人を殺された恨みは晴らされないものと思う。
ところが、この物語は、加害者側の論理で始まるため、加害者側に感情移入してしまう方は少なくないと思われる。普通の人、むしろ社会の底辺に生きる彼が、意図せずして弾みで犯した事件だから、贖罪はできるのではないか、ましてや加害者の弟「直貴」は兄の犯罪と無関係に生きていってほしい、社会もそれを受入れるべき余地があっていいのではないかと、やや義憤を感じながら読む。弟に連帯責任はないのだからと。
しかし、被害者家族との対面により、僕は、はっと我に返った。いかなる償いも、殺された人を蘇らせることはできない。母を失った者の願いは「母を戻せ」だけだろう。刑期が終われば罪のすべてが、霧が晴れるように消えてしまうのではない。それと同様に、加害者の弟が背負わされる有形無形の社会的制裁も容易に消し去ることはできない。
この小説ではなく、現実の殺人被害者家族にしても、警察やマスコミからの接触を受け、あの家の人は殺されたんだと言われ続け、近所の方や知人と談笑することも憚られるだろう。それまで親しくしていた者も、どう声をかけてよいものやら当惑するだろう。死者を除いた残された家族が、例えば遊園地で楽しそうに遊ぶことはできるのだろうか。そんな気分はいつ取り戻せるのだろうか。そうした二次的な被害を、被害者側も生きている限り引きずっていく。これに刑期はない。
被害者側は、加害者に関係する全ての事を忌避するだろうし、たとえ謝罪の言葉でも、聞くに堪えないだろう。虚しいだけだ。今頃謝罪するのなら、殺さないでほしかったと。それらを感じながら、罪の重さを読者は傍らから体験することになる。そして、息のつまるような感動のラストシーン、しばし絶句である。
評価:      概要: 差別のある社会を生き抜くために・・・ コメント: 身内が犯罪者になった家族の物語です。
とても現実感があって、引き込まれました。
罪を犯してはならない社会と差別のなくならない社会は表裏一体かもしれないと思いました。
評価:      概要: 心に響いてくるものはなかった コメント: 可もなく不可もなく。
つまんなくもないけど読んで得るものもないといったかんじ。
殺人犯の家族からの視点という設定は斬新だったけど、リアリティーが
感じられなかった。いかにも「つくった」感が強くのめり込めなかった。
また同じパターンの繰り返しも多く、登場人物の性格の整合性のなさも目についた。
重いテーマを選んでいる以上、もう少し深い考察がほしかった。
明らかに取材不足だし、内容も皮相。
「差別」というのがひとつのテーマになっているが私は差別より「偏見」といったほうが
しっくりとくる気がした。。
多様性よりも協調性、個性よりも他の人と同じでないと安心できない
日本の国民性、社会の未成熟さがこの作品の評価を上げたのかもしれない。
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