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秘花

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定価: ¥ 1,680
価格: ¥ 1,680
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メーカー:新潮社
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カスタマーのおすすめ度:     

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Binding: 単行本 EAN: 9784103112228 ISBN: 4103112220 Label: 新潮社 メーカー: 新潮社 Number Of Pages: 246 Publication Date: 2007-05 Publisher: 新潮社 Studio: 新潮社
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スポットライトレビュー:
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評価:      概要: 寂聴さんではなくて、、、 コメント: 「はるみ」さんが書いたように感じました。
出家されてもいつも匂いたつような美しさは、なんなのかと
考えます。お年を召されてもまだまだお美しい。
この世の中に美しいものはときかれて、すべてが美しく
すべて美しいものは見えないものなのではないかなんて、
一瞬のことなのかなーともかんがえたりしています。
いつも散歩をしながら街にでかけながら考えています。
見えない心が綴られているようでとても奥深い読み物です。
ぜひ一読推薦いたします。
評価:      概要: ベテラン作家の魂をこめた一冊 コメント: 世阿弥が主人公ということで、風姿花伝が出てきます。
渡辺淳一氏著作の「秘すれば花」(風姿花伝の解説本と著者のコメント)という本がありますが、こちらより瀬戸内寂聴氏の小説のほうが風姿花伝の内容が心に響きます。
その時代や背景を知らなくても、色や音や香りや風景が目に入ってくるような感覚は、さすがベテラン作家という感じがします。
瀬戸内寂聴氏が自ら佐渡に行き取材を行ったり、多くの文献を読みあさって、完成した作品ですが、佐渡に流されてからの世阿弥の資料がほとんどなかったとのこと。
その中で素晴らしいインスピレーションで世阿弥の晩年が書かれており、素晴らしいと思いました。
読み応えのある一冊ですが、男色(どうしても歴史や芸の話では登場確率が高い)の話が苦手だという方は、お止めになったほうがよろしいかと思います。
(個人的には★5でも良いのですが、そういう方もいると思い★4にしておきます)
評価:      概要: 湘南ダディは読みました。 コメント: 本作は佐渡へ遠島された能楽の鬼才、世阿弥の晩年を描いたもので読み終わりますと人間の晩年の潔い生き方についてしみじみと考えさせられる作品です。
世阿弥は、始祖である観阿弥に天才として育てられ類稀な美貌から、時の将軍義満や当時の学識芸能の一人者であった摂政、二条良基准后から稚児として寵愛をうけこの2大パトロンの庇護の下、大衆のものであった猿楽を幽玄の芸にまで深化させますが義満や准后の死後、芸敵の他流派からの怨嗟もあり、座長を長男元雅にゆずり出家するも田楽を好んだ将軍義教には御所への立ち入りを禁じられてしまいます。
世阿弥には元雅、元能、娘千浪の子がありましたが元能は出家しその後元雅は伊勢安濃で人手にかかり客死してしまいます。そして72歳になった時、妻も供の同道も許されず、一人佐渡へ遠島されます。まさに人生と芸道の絶頂から地獄へと突き落とされ、名作俊寛を地で行くように当初は孤独と身の不幸を嘆き悲しむのですがやがて沙江という最後の10年を共にする女性を得てから世阿弥は悟ったように佐渡での生活を生き抜いていきます。
わが命の果てをしっかり見極め、息を引き取るまで後の世で能を鑑賞してくれるであろう見知らぬ有縁の人々のために新しい能を書き残そうと決意するのです。
折があれば、一代の名人芸を島民に披露し耳が不自由になり目が見えにくくなっても、新作「金島書」を書きます。そして新作が思い浮かんだといって、眼が見えるように自ら「秘花」としたため倒れるのです。沙江は、世阿弥の遺骨をさびしくなると少しずつ食べながら守り世阿弥が言ったとおり、訪れてきた次男の元能に、在りし日の世阿弥を語ります。
80歳台の既に半ばの瀬戸内寂聴さんがこれだけの史実を丹念に調べられ、男と女の情念の果てを描きつくされたそのエネルギーに敬服します。老いとは、人生とは、死とは、といった命題にあらためて思いを寄せさせてくれる作品です。
評価:      概要: 寂聴、85歳の偉大な文学的達成!/世阿弥の生涯を端正な筆致で描破 コメント: ■徳島県立文学書道館館長で作家の瀬戸内寂聴が、室町時代の能楽師・世阿弥(ぜあみ)の生涯を描いた■観阿弥(かんあみ)の子・世阿弥は、12歳のときその美貌が三代将軍足利義満に見初められ、寵愛を受ける。義満このとき17歳。以後、観阿弥・世阿弥親子の観世座は大きな人気を博し頂点に上り詰めてゆく。観阿弥は息子に言う。《この世には、全てが上向きに勢いづく男時と、勢いが衰える女時がある。女時には焦ってはならぬ。耐えよ》■世阿弥の生涯は波乱に満ちていた。妻・椿は、義満の愛妾だった女性。二人はしばらく子に恵まれず、世阿弥の弟の子・元重を養子にする。皮肉にもその後子宝に恵まれ、元雅、元能という2人の男子、千浪という女子を授かるのだ。元雅は才能があったが若くして死に、元能は出家する。そして養子・元重によって世阿弥は地位を脅かされる。父が死に、義満が亡くなり、観世座の人気にかげりがきざす。やがて気まぐれで横暴な六代将軍義教(よしのり)から世阿弥は一方的に佐渡に遠島を申し付けられるのである。極めて理不尽な扱いだが、世阿弥は全てを受け入れ佐渡に行く。このとき、彼は72歳。佐渡で世阿弥は80歳まで生きた。目も耳も衰える中、彼の胸に去来するものは――■本書は、2007年85歳になった作家の偉大な文学的達成である。
評価:      概要: 杉本苑子『華の碑文』、佐伯晶『秘曲』との併読がお薦め コメント: 以前、佐伯晶の『秘曲』という小説を読んだことがあり、クライマックスの凄まじい感動と、そこに至るまでのシンドサとが記憶に残っている。佐伯晶という作家は多分男性と思われるが、女性から見た世阿弥の小説は本書と杉本苑子『華の碑文』が双璧であり、この三作を読み比べてみるのも一興と言える。
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