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ローマ人の物語 30 (30) (新潮文庫 し 12-80)

ローマ人の物語 30 (30) (新潮文庫 し 12-80)
定価: ¥ 420
価格: ¥ 420
通常24時間以内に発送
メーカー:新潮社
カスタマーのおすすめ度: Average rating of 5.0/5Average rating of 5.0/5Average rating of 5.0/5Average rating of 5.0/5Average rating of 5.0/5

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Binding: 文庫
EAN: 9784101181806
ISBN: 4101181802
Label: 新潮社
メーカー: 新潮社
Number Of Pages: 221
Publication Date: 2007-08
Publisher: 新潮社
Studio: 新潮社

関連商品

商品レビュー:



スポットライトレビュー:

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: いよいよローマの終わりが始まる
コメント: 哲人皇帝マルクス・アウレリウスのあとを受け即位したコモドゥス。
歴史上、評価が極めて低いこの人物の皇帝就任を塩野氏は避けることのできなかった人事と位置づけます。それは、実子をもたない皇帝が実力主義で後継者を選ぶことができたそれまでの何代かに対し、マルクスには幸か不幸か実子コモドゥスがあり、これを後継指名しない場合には内乱を呼ぶ可能性が高かったためと論じます。そして、打つべき施策を打っていれば(例えばハドリアヌスのように前線視察をするだけでも)後世の評価は変わったかもしれないと擁護します。その治世の序盤までは。
しかし、実姉による暗殺計画をきっかけに始まるコモドゥスの暴走。暗殺を企てた実姉を殺し、皇帝に代わって実務を担った有能な近衛長官をも殺し、自らは剣闘試合に精を出す始末。そしてついたあだ名が「剣闘士皇帝」…。
今に残るコモドゥスの胸像は、自ら「ローマのヘラクレス」を自ら名乗ったとおり、獅子の皮をかぶり棍棒を持ったローマの皇帝としては極めて異質な姿で、その愚かしさを表しているようです。
コモドゥスも結局殺されますが、執政官のポストを売買した元老院の腐敗も含めて、まさにローマの終わりが始まったと思わせる時代が描かれます。


評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 哲人皇帝の失敗
コメント: 名前だけは世界史の授業で記憶していたマルクス・アウレリウスだがここまで病弱な体の持ち主だったとは初めて知った。明らかに戦争向きではない内向的な性格だったが皇帝の責任というものを全身で受け止め前線に立ち続け、ローマ皇帝としては初めて戦場で亡くなる皇帝となる。が、後継者選びがまずかった・・・
カエサルは当時18歳でしかなかったアウグストゥスを次期後継者に指名して更にローマ帝国を発展させたが、マルクスは実の息子コモドゥウスの平凡さを見抜けなかった。ローマへの険しい道のりを早馬で駆けてきた前線の軍団長への返書が常に「ごきげんよう」のみでは人心も離れて当然だ。暗殺の経緯が明らかになっていないのが残念だが暗殺されるべくして暗殺された皇帝であり、正統性を争っての内乱へと突入していく。

評価: Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5Average rating of 4/5
概要: ローマの没落の始まり
コメント:  五賢帝の時代が終わり、ローマが衰退していく時代を描いた「終わりの始まり」の三巻組の真ん中の巻です。
 本人自体は哲人皇帝として本当は戦争嫌いでいながらも、一生のうちの後半生はずっと戦陣の中で暮らさざるを得なかったマルクス・アウレリウス。ようやくと地の果てからやってくる新たなゲルマン民族との闘いに終止符を打とうとしたときには、彼にはもう残された時間がありませんでした。皇帝が死んだものと勘違いして勝手に即位した東方の司令官の反乱にも打ち勝ち、遠ゲルマン民族をも退け、息子のコモドゥスを皇帝にした後、彼は病によって死を迎えます。
 まるで三国志の劉備が枕頭に孔明を読んで遺児となる劉禅を託したように、長きに渡るマルクスの治世の理解者である頼りになる将軍や・政策実行官僚に息子コモドゥスの事を託して逝ったマルクス(そしてそれに応えて息子に忠誠を誓い続けてくれた将軍)でしたが、まさか彼自身も息子がここまで出来が悪く後世に愚帝と呼ばれることになるとは思いもしなかったのではないでしょうか。
 息子コモドゥスは、勝ち戦であったとはいえ、即位後すぐにダキア戦役での戦線を停止、ゲルマン部族たちと調停をなし戦争を集結させてしまいます。当時の情勢からいえば、この時に徹底的にルーマニア辺りまでを属州にしていればその後のローマの崩壊を遅らせたのではないかと考えられますが、その戦争を手打ちにしてローマの都に戻ります。そして、、、政務にあまり関心は示さないながらも一応皇帝としての職務につきますが、2年後、姉のルチッラによる暗殺未遂を受けてからは完全に政治に対して投げやりになってしまいます。自分の部屋付きの解放奴隷に政治を丸投げし
てしまったり、自身が剣闘士として闘技場に出たりと皇帝にあるまじき事をしつくします。そして、最後の最後には愛妾とこれまた部屋づきの召使いに暗殺されてしまいます。
 始まりから終わりまで、皇帝にふさわしくないことづくしの僅か12年の在位で彼はその生涯を終えました。
 死後も、彼は元老院から記録抹殺刑という大変不名誉な刑を受けました。これによって、彼は肖像のすべてを打ち壊され、碑文等から名前を抹消されました。まさに、ローマ凋落の幕開けを予想させる皇帝でした。ローマ通史の「ローマ人の物語」も終盤に向かっています。

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: こういう物を待っていた。
コメント: 昔、私が学生時代には、日本人向けにわかりやすく、ローマ史の一部として系統立てて著した著作を探したのだが、書店では皆無だった。
カエサルやアウグストゥスの名前は知っていても、彼らをモデルに描かれた小説すら見つけ出すことは困難だった。
その後、そのことを忘れかけた頃、この作品が世に出た。
手に取ってみると、わかりやすく、大変楽しめた。

これら、ギリシャ・ローマという、西洋世界ほどには日本人になじみがなかったものを、よくぞ、ここまでわかりやすく書いてくれたと思う。
こういう物を待っていたんだと。


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