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峠 (上巻) (新潮文庫)

峠 (上巻) (新潮文庫)
定価: ¥ 700
価格: ¥ 700
通常24時間以内に発送
メーカー:新潮社
カスタマーのおすすめ度: Average rating of 5.0/5Average rating of 5.0/5Average rating of 5.0/5Average rating of 5.0/5Average rating of 5.0/5

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Binding: 文庫
EAN: 9784101152400
ISBN: 4101152403
Label: 新潮社
メーカー: 新潮社
Number Of Pages: 511
Publication Date: 2003-10
Publisher: 新潮社
Studio: 新潮社

関連商品

商品レビュー:



スポットライトレビュー:

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 「文字が立ってくるまで読む」(本文から)
コメント: 「なまの人間を崇敬できぬ」
「人間として人間にあこがれるという他愛さがない」
「人間は、互いに肥料であるにすぎぬ。
…人物に惚れることを怖れた。」
「万事、この男は不逞であり、可愛気がない。」
(何れも本文から)
でも、だからこそこの主人公河井継之助に惚れますよ。
考える凄さ、己の意見、優れた主観で動く素晴らしさを感じます。



評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 10代の人に読んで欲しい本!!
コメント:  司馬遼太郎作品はいろいろ読んでいるが、『峠』が一番考えさせられる

  内容の著書だった。  他の方のレビューにもあったが、読んでいて途中から


 『継乃助が戦死せずに明治も活躍していたらどうだったんだろ?』   とか


 『なんで、先見性がある継乃助が最終的に戦に挑んだか?』 とずっと考えながら読んだ。


   それは、継乃助が一番重んじた学問が陽明学で、自分自身が越後長岡7万4千石

 牧野家家臣 河井家 そして、武士に生まれた事の意味と照らし合わせたからだと思う。


  今の、世の中にもこういう矜持を持った人がたくさんいればいいなぁと思う。

     10代の若い人たちに大いなる見本になる人物として参考にして頂きたい。

  以前、『燃えよ剣』も読んで感銘を受けましたが、司馬氏の作品には毎回

   やられっぱなしです。これから 『世に棲む日々』を読もうと思います。

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 生き方を考えさせられる本
コメント: 司馬遼太郎作品の中では、メジャーな方では無いと思いますが、
かなり好きな一冊になりました。

主人公の河井継之助の他人に流されず、自分の信念を貫く姿勢や、
命は使うべきところで使わなければ意味が無いという覚悟に、影響を受けました。

また、河井継之助の考え方の基本は陽明学という学問らしいですが、
そちらの方にも少し興味を感じました。

最終的に長岡藩にとってこのような大人物を抱えたことが、
良かったのか悪かったのかは難しいところではありますが、
歴史物が好きでない方にもお勧めの一冊です。

評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 方谷との出会い
コメント: 若くして陽明学を師事し、その理念を持って自らを研鑽していく過程(雌伏)そしてそれが昇華されて悲劇といえる北越戦争に至る悲しさを感じさせる巻である。この本を幾度となく読み返したが若い頃はエンターテイメント性溢れ、戦争突入前の風雲の時勢の緊迫感溢れる下巻に心動かされたものだが、幾度と読み返すと方谷との出会いまたそこで学ぶこと。このあたりのなんともいえない河井の生き様がたまらないと思える。知行合一の知の部分の研鑽であり、その集大成としての行動の前段なのである。後半の行動に向かう前の河井の心の声が聞こえてきそうである。心中、心のつぶやきが多い男である。という言葉が文中出てくるが己の心の中を鏡のように磨き上げるという作業に費やされたこの期間が愛しく思える。後半に向かい滅びを迎えるべくして迎えるという美学をこのように計らずとも作り上げ、また時勢に巻き込まざるを得ないという運命によって悲壮という世界に突入していく愛すべき河井の姿がよく見える巻である。


評価: Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5Average rating of 5/5
概要: 「志」ある人生が放つ美
コメント: 「河合継之助のような人間を持ったことははたして藩にとって幸か不幸か・・・」
作中、登場人物達により幾度か繰り返される問いである。
継之助はその卓越した頭脳と行動力により日本随一の砲兵団を作り上げ、それにより長岡藩という小藩をして一個の独立国にすることを夢見た。
しかし結果として、継之助ひきいる長岡藩は維新史上最も激烈な戦いとなる北越戦争へと突入してゆくことになる。

司馬さんは短編『英雄児』において、継之助の英雄ぶりとともに、このような英雄を持った小藩の不幸を描いた。
そして3年後、同じ河合継之助を主人公にし、全く別の視点、「武士」というものに焦点をあてた長編を発表した。
それがこの『峠』である。
継之助は福沢諭吉に劣らない開明論者で封建制の崩壊を誰よりも見通していながら、諭吉とはまったく違う道を選ぶ(この2人の掛け合いは私の最も好きなシーンである)。
自分自身の原理原則――「志」に従った結果である。
日本の文明化が諭吉の志なら、継之助の志は「長岡藩士として藩をいかによくしてゆくか」ということだった。
司馬さんはあとがきでいう。
「幕末期に完成した武士という人間像は、日本人がうみだした、多少奇形であるにしてもその結晶のみごとさにおいて人間の芸術品とまでいえるように思える」

この究極的な武士の美を描いた『峠』に、私は司馬作品の典型を感じる。
その人間の行いが歴史的にどういう意味を持ったか、未来にどのように貢献したかは、決して司馬作品の主題ではない。
司馬さんが描くもの、それは人生の美である。
ただ生き伸びるだけの人生ではなく、「志」ある人生が放つ美である。
継之助が極端なほどに貫いたものである。


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