評価: 




概要: カスタマーレビュー
コメント: 本書は、本当に大好きな大好きな漫画の一冊だ。
原作自体が素晴らしい幻想譚であることは確かだが、
ますむらは宮沢賢治の文章の持っていた
曖昧模糊とした煌めき、悲しげな輝きを
損なうことなく、見事に視覚面でもって再現することに成功している。
水の中から浮かび上がってくるように迫ってくる独特な街の祭のシーン、
それと対比するような丘の上やミルク屋での
ジョバンニの孤独を心象づけるがごとき光のない真っ暗な画、
電車に乗ってからの旅先での光景、
そのどのシーンもが卓越した美しさをたたえている。
例えば人気のない美術館のロビーで一人座って窓外の森を見るときだとか、
知らない外国で見る夕焼けを見るときだとか、
そういうどこかもの悲しくも森厳とした気持ちに浸れること請け合い。
オススメの一冊です。
評価: 




概要: 猫だから良かったのかも。
コメント: 良かった・・・。読み終えた後のあの何とも言えない切なさ。前向きなお話ではあるのですが、やはり何故友人カムパネルラが死なねばならなかったのか・・・。登場人物それぞれが発する言葉の意味。賢治は何を伝えたかったのか・・・。この作品は始まり方と終わり方の違う2種類の銀河鉄道の夜が見られます。電車に乗っている間の絵と話はほぼ変わりない(登場人物の見てくれが多少変わっているくらい。)ので少しガッカリ感はありましたが、2話とも端から端まで読めました。絵が人間ならもっと残酷なお話に感じたかもしれない。にしても、銀河鉄道の夜自体をもう少し長〜い旅のお話にしてくれたら良かったのになと思ってしまう。星はまだまだたくさんあるのに。この素敵なお話が短篇では勿体ないよなー。
評価: 




概要: 賢治の世界が込められた初期形
コメント: 恥ずかしながら、この漫画を読むまで「銀河鉄道の夜」に
「初期形ブルカニロ博士編」なるものがあるということを知りません
でした。この本にはもう以前アニメ映画化された最終形とブルカニロ
博士が登場する初期形がおさめられています。私はこの初期形に非常
に感銘を受けました。
登場する主人公(この本では2匹の猫)ジョバンニとカムパネルラ
は、星祭の日、銀河ステーションから列車に乗って旅に出ます。
最後、ふたりは「ある事情」から別れねばならなくなり、ひとり列車
に残されたジョバンニは泣きじゃくります。そこに現れるのが「セロのようなやさしい声」のひとです。彼はジョ
バンニにこの世の不思議を説きます。話を聞くうちにジョバンニは
大切なことを悟り、勇気を得ます。
一般に知られている最終形ではこの「セロのような人物」は登場しま
せん。多くの人が指摘するように、この人物が説く言葉は賢治の考え
そのものなのです。たぶん、読む人すべてが、これらの言葉に心を動
かされるのではないでしょうか。そして、いまの世の中、このやさ
しい声の主のように自分の背中をぐいっと押してくれる人を必要と
する人(特に若者)も多いのではないでしょうか?。
「さあ、切符をしっかり持っておいで。おまえはもう夢の中の鉄道の
中でなしに、本当の世界の火やはげしい波の中を大股にまっすぐに歩
いていかなければいけない。天の川の中でたったひとつの、ほんとう
のその切符を、決しておまえはなくしてはいけない」
評価: 




概要: 感動しました
コメント: 前々から銀河鉄道の夜を読みたくて検索していたら、漫画版銀河鉄道の夜の本が有りすぐに購入しました。誰が読んでも分かりやすい本だと思います。今度は小説の方を読みます。
評価: 




概要: 漫画版「銀河鉄道」。。。
コメント: とっても素敵な本!!「最終形」と「初期形」の二部にわかれていて、
微妙に違う二つの銀河鉄道が載っています。
登場人物が何故か人ではなく猫で描かれていてホノボノしていますよ。
汽車の中、窓からの銀河の景色…宮沢賢治が頭の中で思い描いていた
ものも、ちょうどこんな感じなんだろうな、と思わせてくれる絵ばかり
です。漫画ながらに本文に従って上手なコマ割りを見せてくれます。
原作の台詞や説明文も何の違和感もなく物語りに入り込んでいるので、
原作ではちょっと理解できなかった人も、すんなり感情移入できると
思います。宮沢賢治の優しい物語で癒されたい人、お薦めです。