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プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)

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定価: ¥ 903
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メーカー:岩波書店
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カスタマーのおすすめ度:     

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Binding: 文庫 EAN: 9784003420935 ISBN: 4003420934 Label: 岩波書店 メーカー: 岩波書店 Number Of Pages: 436 Publication Date: 1989-01 Publisher: 岩波書店 Studio: 岩波書店
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スポットライトレビュー:
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評価:      概要: 最後の人間、同時代への驚愕から生まれた研究 コメント: 近代資本主義の精神は天職として仕事にはげむことを教えたプロテスタント諸派によって培われたとする長編論文。その出発点は、聖書の翻訳で「天職(Beruf)」という言葉を採用したルター。しかしルター派は生活環境(職業)に対する宿命論的な色彩が強く、職業活動への積極性は薄かった。これを転換したのがカルバンの思想的末裔であるピューリタンたちだ。彼らにとって地上の生活は神を賛美する場だった。それは神に選ばれた者である自己の救済を証明する試みでもあった。その中心点は自己の職業に打ち込むこと。そのため彼らは職業生活を「神の意志」に従い合理化しようとした。カトリックやルター派とは異なり、カルヴァン派では懺悔などの秘蹟が否定される。それは怠惰などの罪悪が最終的に赦される場が払拭されるということだ。そのため彼らの生活の合理化は隅々まで徹底されていく。この神の意志による人間世界の合理化は夫婦の性交渉など家庭生活の裏面にまでおよんだ。そこから素朴で自然な人間性ではなく、イギリス人などに見られる孤独で内面的な厳しさのある人格が形成されたという。ただし脱魔術化(Entzauberung)の最大の産物は、時間の管理や経済的節制などの資本主義的生活態度だった。このような資本主義の精神は経済社会が巨大な機構として自立するとともに、宗教的背景から歩みだし自立していく。そこからヴェーバーが最後に言及するニーチェの「最後の人間たち」(letzte Menschen)が登場する。それは彼の言葉では「精神のない専門人、心情のない享楽人」である。ヴェーバーをこの宗教社会学的研究に赴かせたのは何だったのだろうか。それは最後の人間たち、つまり同時代への驚愕だったのではないだろうか。
評価:      概要: 資本主義はどこから来たのか?資本主義とは何ものか?資本主義はどこへ行くのか? コメント: 唐突な例をあげて恐縮ですが、現在映画・映像関係の仕事をしている私には、以前から不思議に思っていることがありました。 日本を始めとするアジア映画、そしてヨーロッパの中でもフランスやイタリア映画には豊かな叙情性、感覚的な(繊細でむしろ女性的−と言ってもいい)表現を盛り込んだ作品が少なくないのに比べて、イギリスや特にアメリカ映画では、情や感覚などよりも、ストーリー展開の速さやプロットの精巧さを追及した作品が多いと思います。 さらにセックス描写に至っては、英語圏の映画は軒並み(デビッド・リーンという例外はあるにせよ)“官能性”などほとんど皆無です。 何故なのか−その答えは、なんとこの本に書いてあります。 お読みになった方には納得いただけるのではないでしょうか?
他の方のレビューには、このヴェーバーの学説はすでに覆された−という一文も見られ、門外漢の私には本当にそうなのかどうか分かりませんが、一応ヴェーバーが正しいと仮定してこれを書きます。 日本はもともとこういったプロテスタンティズム倫理観とは異質の伝統主義的経済活動圏に属していたわけですが、すでにこの資本主義精神の優等生的国家になってしまっています。 おそらく明治以降の西欧化と、戦後の復興という急務が、もう目の色を変えて仕事に従事する初期のプロテスタンティズム天職観と不思議にマッチしていたからなのでしょうが、すでに神に奉仕するための労働精神が本家本元のイギリス・アメリカでも薄れてきている今、日本人はここでどうするべきなのでしょうか? いわゆるグローバル経済の中に否応なしに巻き込まれていくであろう、これからの我々の行く末を考えるにつけても、出発点として必読の本だと思います。
評価:      概要: 社会学とは何ぞや コメント: マックス・ウェーバーの当時の資本主義に対する認識、そこが知りたいと読書中にしきりに思いました。それは最後におぼろげながら自分なりに掴んだような気がします。とにかく、相当な知識量で迫ってきます。ウェーバーがどの年代あたりを論じているのか、場面が変わるから注意が必要です。キリスト新教諸派の多さとそれぞれの違いは理解できなくても良いぐらいの割り切りが大事だと思います。
評価:      概要: すごく面白い本 コメント: 社会学のマックス・ウェーバーの代表作
本来,この書を軽々しくレビューすべきでは無いとは思いますが,門違いの私には
とても面白い本として読めました.
原因は,訳者である,大塚さんの力量でもあるし,この本の趣旨がわかる年代に
私がなったせいなのかもしれません.
(私の偏見かもしれませんが)近年のアメリカの「儲ける事が善であり,
正しい行動の結果としてリッチになってゆく」の考え方とこの本は
真反対で,禁欲的なピューリタニズムが実は近代資本主義に大きく貢献した
との内容で,且つ,ざっと読む分にはそんなに難しい内容ではないので
読む前の難しいというイメージと違った.
本来は精読すべき本をななめよみで面白いというレビューにしてしまったが
読まず嫌いをするよりも,まずは斜め読みで面白さを感じるのも
良いのかなと思いました.
評価:      概要: 近代社会の大切な古典。グローバリズムがどこからやってきたのか、正体は既にこの中に。 コメント: 資本主義。理念、あるいは論理的可能性としての資本主義ではなく、現実に目の前に展開されている人々の活動から「資本主義」というものを明確に切り取って見せて、その輪郭を確定したのは本書であると言っていいと思います。というのも、資本主義という言葉が彼の創作ではなかったにせよ、本書以降、「資本主義」について議論する場合は本書が指す内容を以てその対象とされてきたからです。その意味では「共産主義」を生みだしたマルクス、エンゲルスでさえも例外ではなく、あくまで西欧知識人の一人であると言えます。
話は変わって、「親がなによりも成すべき大切な仕事は、子供に名前をつけることだ」という言葉を聞いたことがあります。名前をつけてこそ意味をもつものとして存在できると考えれば、確かにそうでしょう。
資本主義とプロテスタンティズムとの関係についての本書の指摘は、実証的にはほぼ反駁されつくしているとも聞きますが、それでも本書のストーリーを以てして始めて資本主義というものが腑に落ちるというあたりが古典の古典たる所以。やはり父母は偉大であります。
グレたり泣いたり笑ったり。そうしてみんな大きくなったのです。というぐらい重みがある本。
「神は死んだ」というのは本当なのだろうか...
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